報告書&レポート
JOGMEC/SADCリモートセンシングセミナー及びワークショプ2010について
|
JOGMEC/SADCリモートセンシングセミナー及びワークショプ2010(“SADCリモセンセミナー/ワークショップ”)をJOGMECボツワナ・地質リモートセンシングセンターで7月26日(月)から30日(金)まで開催したので、以下にその概要を報告する。 |
1. 概要
SADCリモセンセミナー/ワークショップは、2010年で2回目の開催となり、2009年同様、初日の26日(月)にセミナーを、翌27日(火)から30日(金)までの4日間、リモートセンシングワークショップを行った。セミナーはカべロ タピ氏(SADC鉱業担当オフィサー)の司会で始まり、ボツワナ鉱山エネルギー・水資源省、在ボツワナ日本国大使館、SADC事務局、各SADC諸国地質調査所等を含む約50名が、またワークショップにはボツワナを含む9か国(ボツワナ、レソト、ナミビア、南ア、ザンビア、マラウイ、モザンビーク、タンザニア及びジンバブエ)の各地質調査所から技術者23名の参加があった。なお、アンゴラ及びコンゴ民主共和国からも参加希望が寄せられたが、ビザ取得が間に合わず参加にはいたらなかった。参加者全員が目を見開き、輝かせながらのトレーニングとなった。ワークショップ終了後には、是非リモセントレーニング(ボツワナリモセンセンターでの“6週間コース”)を継続してほしいとのリクエストが南ア、ナミビア、ジンバブエ及びレソトの各国から寄せられた。
なお、2010年度は日本政府からの支援を受けたSADC事務局(SADC:南部アフリカ開発共同体、事務局はボツワナ ハボロネ市)とJOGMECとの共催により実施した。SADC事務局は参加者のとりまとめや期間中の運営全般を、JOGMECは講師派遣やリモセンセンターの設備等の提供を行った。
2. セミナー及びワークショップの内容
初日26日(月)のセミナーではJOGMECのボツワナリモセンセンターでの取組み及び最近のリモセン解析技術の動向の紹介を行い、翌27日(火)からのリモセンワークショップではリモセンの基礎およびパソコンを使用したリモセン解析の基礎を参加者に紹介した。
セミナー(7月26日(月)9時30から15時25分、司会はSADC事務局)
・来賓挨拶:ホスト国のボツワナ側から鉱山エネルギー・水資源省、在ボツワナ日本国大使館、JOGMEC及びSADC事務局の代表からそれぞれ本“SADCリモセンセミナー/ワークショップ”を開催するにあたり挨拶が行われた。
・今までのボツワナリモセンセンターでの取組み:リモセンセンター開設の経緯も含めたリモセンセンターの活動状況をリモセンセンターより報告した。また、2009年度リモセンセンターでトレーニングを実施したモザンビークおよびザンビアの両国から実際に行われたトレーニングの内容やグランドトルースの状況が報告された。さらに、リモセンセンターが開所した2008年度からトレーニングを行い、2009年度は共同解析を行ったボツワナから解析の実施状況について報告があった。
・最近のリモセン解析技術動向:JOGMECからリモートセンシング技術の鉱物資源探査への応用について、南米における実際の探査例を用いて紹介した。また、AIST(産業技術総合研究所(日本))からはクラウドコンピューターシステムの概要とその鉱物資源探査への活用について報告された。最後に、JOGMECから2009年度アジアリモセン学会ベストポスター賞を受賞した植生地域でのパルサー解析について発表を行った。
リモセンワークショップ(7月27日(火)から30日(金))
・27日(火)及び28日(水):AIST古宇田亮一先生によりリモセン技術の基礎及びフリーソフト“GRASS”の紹介があった。
・28日(木)及び29日(金):JOGMECリモセンセンター武田副所長によるパソコンを利用したリモセン解析の基礎および衛星画像作成に関する講義及び実習を行った。
3. おわりに
ボツワナ・リモセンセンターが2008年7月に開所し、ちょうど2年が過ぎた。2009年度のリモセンワークショップを始め、すでにボツワナ、ザンビア、モザンビーク及びアンゴラと4か国に対して“6週間コース”のリモセントレーニングを実施した(2010年度はさらにマラウイとタンザニアを対象に予定。)。いずれの国々もJOGMECのリモセン解析技術を高く評価し、“リモセン“という言葉がSADC諸国内に定着しつつある。
SADC諸国の地質調査所は、南アとナミビアを除くと地質図、鉱物資源マップ類の更新はなされず、いわゆる地質調査所の機能を果たしていない。広大でアクセスが困難、地雷もいまだ未処理のまま残されているようなアフリカこそ、この“リモセン”技術が生きてくる。
今後もこの“リモセン”がSADC諸国の地質調査所間の共通言語として域内に普及し、SADCの地質調査所間の相互交流が深まるようなことになれば、JOGMECとバイの関係を超えたマルチ間でのwin-win関係の構築に寄与できるものと考える。
| JOGMEC/SADCリモートセンシングセミナープログラム 2010年7月26日(月) ボツワナ地質調査所の講堂にて |
| 9:30~9:40 | 開会の言葉 (カベロ タピ氏) |
| 9:40~9:50 | 来賓挨拶 (ホスト国を代表して、ボツワナ地質調査所 ティアポ ンギサニ所長) |
| 9:50~10:00 | 来賓挨拶 (在ボツワナ日本大使館参事官 小坂節雄) |
| 10:00~10:10 | 主催挨拶 (JOGMEC理事 森脇久光) |
| 10:10~10:20 | 主催挨拶 (SADCアリソア ボロロニアイナ シニアプログラムオフィサー) |
| 10:20~10:40 | JOGMECリモートセンシングトレーニングの取り組み (JOGMECリモセンセンター所長 鈴木哲夫) |
| 10:40~11:00 | ティブレイク |
| 11:00~11:20 | ボツワナでのリモートセンシングトレーニングの内容 (モザンビーク地質調査所 アルフレッド ポンタヴィーダ氏) |
| 11:20~11:40 | リモートセンシングトレーニングとグランドトルース (ザンビア地質調査所 アルフェト ドコウェ氏) |
| 11:40~12:10 | リモートセンシングトレーニング後の共同解析について (ボツワナ地質調査所 レクゴア レソレ氏) |
| 12:10~12:25 | 質問 |
| 12:30~14:00 | ランチ、休憩 |
| 14:00~14:25 | リモートセンシング技術の鉱物資源探査への応用 (JOGMECリモセンセンター副所長 武田哲一) |
| 14:25~14:50 | クラウドコンピューターシステムと鉱物資源探査 (産業技術総合研究所 古宇田亮一) |
| 14:50~15:15 | 植生地域でのパルサー解析 (JOGMEC探査技術課 矢島太郎、2009年度アジアリモセン学会ベストポスター賞受賞) |
| 15:15~15:25 | 閉会の言葉 (ボツワナ地質調査所 ティアポ ンギサニ所長) |
| JOGMEC/SADCリモートセンシングワークショプ2010 プログラム |
| 7/27(火) | 9:00~16:00 | リモートセンシングワークショップ (JOGMECリモートセンシング室) リモートセンシングによる解析の基礎及びフリーソフト“GRASS”の紹介 古宇田亮一先生(産業技術総合研究所) |
| 7/28(水) | 9:00~16:00 | リモートセンシングワークショップ (JOGMECリモートセンシング室) リモートセンシングによる解析の基礎及びフリーソフト“GRASS”の紹介 古宇田亮一先生(産業技術総合研究所) |
| 7/29(木) | 9:00~16:00 | リモートセンシングワークショップ (JOGMECリモートセンシング室) パソコンを利用したリモセン解析の基礎および衛星画像作成 武田哲一副所長(JOGMECリモートセンシングセンター) |
| 7/30(金) | 9:00~16:00 | リモートセンシングワークショップ (JOGMECリモートセンシング室) パソコンを利用したリモセン解析の基礎および衛星画像作成 武田哲一副所長(JOGMECリモートセンシングセンター) |
![]() |
![]() |
| ティアポ・ボツワナ地質調査所長 | セミナーの様子 |
![]() |
![]() |
| リモセン ワークショップでのトレーニング | |
![]() |
| トレーニング状況(熱心な参加者) |







