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報告書&レポート

2011年6月9日 ロンドン事務所 小嶋吉広
2011年23号

国際非鉄研究会参加報告(4)INSG(2011年春季:定期会合)参加報告-2011年は供給過剰に転じる見込み-

 国際ニッケル研究会(INSG)は、国際非鉄金属3研究会の中では国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)に次いで2番目に古い歴史を持つ研究会であり、1990年に国連の招請・勧告によって発足した国際機関である。現在、16の国・地域が加盟しており、事務局はポルトガル・リスボンに置かれている。同研究会は、ニッケル市場の需給予測分析を始め、国際的なニッケルの貿易取引に係る課題について研究するとともに、それらの課題に関して政府・産業界の利害関係者が定期的に話し合う機会を設ける機能を担っている。通常、定期会合は春季、秋季の年2回開催されている。
 2011年4月11日~12日、リスボンにてINSGの春季定期会合が開催された。本会合には、INSG加盟国、及び、オブザーバー国として中国、ベルギーの政府関係者、産業団体、企業関係者の総勢約50名が参加した。以下、本稿では本会合の概要について報告する。
 なお、講演資料はINSGのホームページに掲載されている。
 http://www.insg.org/presents_2011.aspx

1. 2011年ニッケル需給予測

1-1. ニッケル鉱石生産量
 2011年における世界のニッケル鉱石生産量は、対前年比14.7%増の1,830.3千tと予想している(表1参照)。
 その主な理由として、2008年後半の価格下落以後、2009年から2010年前半にかけてニッケル価格が低調に推移したため、多くの鉱山で生産を減らしていたが、2010年後半からの価格回復を受け、生産を増加させていることが挙げられる。また、ニューカレドニア・Goro鉱山やブラジル・Barro Alto鉱山等の新規大型プロジェクトの生産が本格化することも挙げられる。
 国別に見ると、鉱石生産の第1位は依然としてロシア(対前年比1.8%増の285千t)である。第2位のインドネシアは260.0千t(対前年比10.6%増)と生産が伸びている。第3位のフィリピンも生産を急拡大しており、220.0千t(同15.8%増)となっている。以下、4位カナダの210.0千t(同32.9%増)、5位豪州の201.6千t(同11.4%増)となっている。
 また、住友商事が資本参加するAmbatovyプロジェクトが2011年に操業開始を迎えることから、マダガスカルの2011年のニッケル鉱石生産量は8千tと見込まれている。

1-2. ニッケル地金生産量
 2010年における世界のニッケル地金生産量については、対前年比11.2%増の1,600.2千tと予想している。
 2011年、中国のニッケル地金生産は、対前年比14.5%増の380千tとなり、2010年にロシアを抜いて世界第1位の規模となって以後、着実に生産を増やしている。ニッケル地金生産における北米の雄であるカナダは、2010年にSadbury鉱山のストライキにより生産が大きく減少したが、2011年は145千tと見込まれ、2009年以前の水準に回復する見込みである。

1-3. ニッケル地金消費量
 2011年における世界のニッケル地金消費量については、世界的な景気拡大を受け、ステンレス鋼の生産が伸びていることを背景に、対前年比5.4%増の1,544.5千tと予想している。
 2010年度からの増加分(78.5千t)のうち6割以上は中国による消費量の増加であり、中国での2011年消費量は625.0千t(前年比8.7%)と、世界全体の消費量の約40%を占める見込みである。
 第2位の日本は対前年比1.5%減の146.3千t、第3位の米国は対前年比6.7%増の128.0千tとなっている。なお、日本での震災の影響及び中東・北アフリカ諸国における民主化の動向により、消費量の見込みは変動し得るとINSGはコメントしている。

表1.ニッケルの鉱石・地金生産及び地金消費量
(単位:千t)
区分 鉱石生産量 地金生産量 地金消費量
2010年実績値 2011年予想 2010年実績値 2011年予想 2010年実績値 2011年予想
  世界におけるシェア   世界におけるシェア   世界におけるシェア   世界におけるシェア   世界におけるシェア   世界におけるシェア
欧州 342.5 21.5% 365.8 20.0% 500.2 34.8% 523.5 32.7% 358.1 24.4% 369.3 23.9%
アフリカ 83.1 5.2% 103.0 5.6% 36.0 2.5% 46.0 2.9% 23.9 1.6% 26.8 1.7%
米州 354.7 22.2% 453.9 24.8% 229.6 16.0% 287.9 18.0% 152.0 10.4% 161.9 10.5%
アジア 505.0 31.6% 565.0 30.9% 534.5 37.1% 581.8 36.4% 929.3 63.4% 983.8 63.7%
※(内、中国) 80.0 5.0% 80.0 4.4% 332.0 23.1% 380.0 23.7% 575.0 39.2% 625.0 40.5%
オセアニア 311.0 19.5% 342.6 18.7% 138.6 9.6% 161.0 10.1% 2.7 0.2% 2.7 0.2%
世界計 1,596.3   1,830.3   1,438.9   1,600.2   1,466.0   1,544.5  

1-4. ニッケル需給バランス
 2010年の需給バランスは27.1千tの供給不足であったが、2011年は55.7千tの供給過剰と見込まれている。2010年は世界経済の回復を受け、中国等でのステンレス鋼の生産増加により当初想定を上回る供給不足となったが、2011年は需要の伸び以上に供給の増加が予想されていることから、供給過剰に転じると研究会は予測している(表2参照)。

(単位:千t)
区分 2008年実績 2009年実績 2010年実績 2011年予想値 増減
2010/09
増減
2011/10
ニッケル供給合計(①) 1,381.9 1,328.9 1,438.9 1,600.2 8.3% 11.2%
ニッケル需要合計(②) 1,286.2 1,238.1 1,466.0 1,544.5 18.4% 5.4%
需給バランス 95.7 90.8 ▲ 27.1 55.7    

1-5. LMEニッケル価格と在庫
 2010下期のニッケル価格は、若干の上下はあったものの総じて上昇基調で推移した。2010年6月には18,000 US$/tであったが、同年末には25,000 US$/tまで上昇。2011年に入り、1月中旬に月の最低値24,050 US$/tまで一旦下落したが、その後、価格は急速に持ち直し、1月末では27,000 US$/tまで回復した。ニッケル在庫も1月半ばを境に減少基調に転じた。2月に入っても価格の上昇基調、在庫の減少基調は続き、2月21日には29,000 US$/t台まで上昇し、30,000 US$/tの大台を窺う気配であったが、中東での政治的緊張を背景に3月上旬までは28,000 US$/t前後で推移した。3月11日の日本での震災発生により、3月中旬には25,000 US$/tまで値を落としたが、中国での好調なステンレス鋼生産を受け3月末にかけて価格は徐々に回復基調に転じた。1月半ばより続いている在庫の減少基調は現在も継続している。

2. 産業アナリストによる講演

2-1. 第34回産業諮問委員会(2011年4月11日14:30~17:00)
① 講演『世界のニッケル需給バランス』(Brook Huntシニアアナリスト、Dr. Sean Mulshaw)

● 今後のニッケル消費
ニッケル消費量の成長率は2015年までは堅調に推移し、世界全体では毎年平均5~6%程度、中国については平均10%程度で成長する見込みである。

● 2015年までに以下の5つのプロジェクトが生産開始を迎え、これら5プロジェクトによる生産量は2015年時点で220千tとなる見込みである。
Goro(ニューカレドニア)、Onça-Puma(ブラジル)、Barro Alto(ブラジル)、Ambatovy(マダガスカル)、Koniambo(ニューカレドニア)

● ニッケル価格は2011年までは30,000 US$/t近辺で推移するが、2012年以降は供給増に転じることから価格の下落が予想され、2012年~2015年の間は15,000 US$/t~22,000 US$/tで推移することが予想される。

● 中期的な不確定要素としては、インドネシアの鉱業法改正の動向が挙げられる。鉱石での輸出が制限された場合、2015年のニッケルの供給量は120千tの減少を余儀なくされ、原料手当が困難になる精錬所も現れるであろう。また、HPAL方式を採用するRamu鉱山やGoro鉱山等の生産状況にも注視する必要がある。

② 講演『中国のニッケル銑鉄』(INSG、Chief Statistician、Mr. Sven Tollin)

● 中国のニッケル銑鉄の生産量は、2010年で約160千t。2009年に比べ約80%増加。中国は2010年は24,000千t(グロス)のニッケル鉱石を輸入しているが、そのほとんどがフィリピンとインドネシアからである。

● 2010年のフェロニッケルの輸入量は約130千tであり、2009年に比べ対前年比約40%減と大幅に減少した。主な輸入先はコロンビア、日本、ニューカレドニアである。

③ 講演『世界のステンレス・スクラップ市場』(Heinz H.Pariser Alloy Metals & Steel Market Research、Director、Dr. Gerhard Praiser)

● 1980年以降、ステンレス鋼の生産は年率約5%で伸びており、今後は新興国での生産が伸びるため5%を上回る成長率が期待できる。

● スクラップのうち、混合スクラップを除いた「一般的な(Generic)スクラップ」のうち、加工スクラップは2000年から2010年の間で年率3.6%で成長。老廃(Reclaimed)スクラップは加工スクラップを上回る年率5.9%で成長。一般的なスクラップの使用量は、2010年で約6,700千tであった。

● オーステナイト系ステンレス鋼のスクラップ利用率を地域別で見ると、米国(67%)と欧州(57%)は比較的高いが、韓国(36%)や中国(16%)は低位にとどまっている。今後、韓国や中国でのステンレス使用量も増加する見込みである。

● 2020年までのステンレス鋼(オーステナイト系)の生産量と、スクラップ使用量の見込みは図1の通りである。

図1. ステンレス・スクラップの使用量見込み

(出典:INSG 2010年春季会合講演資料)

図1. ステンレス・スクラップの使用量見込み

図2. ニッケルの一次用途の内訳

(出典:INSG 2010年春季会合講演資料)

図2. ニッケルの一次用途の内訳

④ 講演『ニッケルの一次及び最終用途のマーケット』(Heinz H.Pariser Alloy Metals & Steel Market Research、Director、Dr. Gerhard Praiser)

● 中国のニッケル消費量は、2001年では世界全体の消費量の7%に過ぎなかったが、2010年では約4割にまで達する勢いである。中国のニッケル消費量はここ10年間、年率24%で成長している一方、中国を除く世界のニッケル需要は年率▲2.6%となっている。

● ニッケルの一次用途の内訳は図2の通り。一時用途のうち、ニッケルめっき(Plating)用途の伸びは著しく、2000年から2010年で年平均7.9%成長している。ニッケルめっきは光沢や耐食性に優れることから、自動車用装備品や装飾品用途で需要が伸びている。

● ニッケルの主な最終用途は、エンジニアリング関係(熱交換器、石油化学プラント、化学プラント等)、金属製品(食器、医療用品等)、建設資材(エレベーター、エスカレーター、エアコン、シンク等)、輸送機器(自動車、鉄道、航空機等)である。うち、建設資材の需要の伸びが著しく、ここ10年で年率6%の成長を遂げている。

2-2. 第15回統計委員会(2011年4月12日9:00~12:00)
① 講演『ニッケルの価格決定におけるファンダメンタルズ以外の要素』(Credit Suisse、Director、Mr. Ric Deverell)

● 2006年から2011年の間、LMEにおけるニッケルの取引量は、他の鉱種(銅、鉛、亜鉛)と比べると極めて少ないが、徐々に増加傾向にある。

● 銅、鉛、亜鉛、アルミニウム等の他のコモディティ価格とニッケルの価格変動を比較した結果、ニッケル価格の動きは、銅の価格の動きと連動する傾向が見られる。2002年から2010年の間では、ニッケルのボラティリティは銅よりも低いと分析される。

● 1900年以降のニッケルの実質価格の推移を分類すると、4つの時期に大別できる。第1期は1900年から1925年までの価格下落期であり、25年間で価格は70%下落した。第2期(1925年~1980年)では56年の間で価格は60%上昇した。第3期(1981年~2003年)では短期的な価格の変動はあったものの、フラットに推移した。第4期(2004年以降)では6年間で価格は94%上昇している。

図3. ニッケルの実質価格推移

(出典:INSG 2010年春季会合講演資料)

図3. ニッケルの実質価格推移

② 講演『イタリアのステンレス市場』(Xida Market Research、Managing Director、Mr. Salvatore Pinizzotto)

● イタリアのステンレス生産量は、2009年は経済危機の影響で1,200千t近くまで落ち込みを見せたが、2010年は1,600千tに回復した。イタリアは先進国の中でもステンレスの一人当たり消費量が比較的多く、2005年は台湾に次いで第2位(23.9 kg)、2009年は台湾、韓国に次いで第3位(18.0 kg)となっている。

● イタリアでのステンレスの主な用途は、化学・石油化学関係が20%、食品工業関係が20%、住宅関連が18%となっている。今後需要の増大が期待できる分野としては、自動車産業(ボディーやフレーム)、浄水設備、橋梁、LNGプラント等が挙げられる。

③ 講演『ステンレス・スクラップの貿易2010』(INSG、Statistician、Mr. Ricardo Ferreira)

● 地域で見た場合の2010年のポイントは以下のとおり。
 ・米州(米国、カナダ、ブラジル)
  ネットでは輸出>輸入。輸出先の90%はアジア。米国について見た場合、カナダとメキシコで輸入の9割を占める。
 ・欧州
  ネットでは輸出<輸入(2009年は出超)。対アジアに限れば、輸出>輸入。域内取引が多いのが特色。
 ・アジア
  ネットでは輸出<輸入。輸入の50%が欧州、40%が米州である。中国について見た場合、2010年は対前年比75%減少し94千tとなった。これは、日本及び韓国からの輸入量が大幅に減少したことによるもの。また日本は、韓国からの輸入が増えたため、ネットで輸入>輸出となった。

④ 講演『ニッケルに係る規制動向について』(Nickel Institute、Director for Environment, Health and Safety、Ms. Paola di Discordia)

● 欧州のREACH規制においては、ニッケル地金及びニッケル化合物(硫酸ニッケル、炭酸ニッケル、硝酸ニッケル、酸化ニッケル)に係るリスク・アセスメントが2008年に終了。最近では、ニッケルコンソーシアムによってニッケル地金及び12種類のニッケル化合物に係る文書が登録された。登録された文書は毎年更新される予定である。Nickel Institute(ニッケル協会)により英国内で提訴されたニッケル化合物に係る分類については、現在、EU裁判所で審理されており、2011年後半に結果が出る見込みである。

⑤ 講演『コモディティ市場及び原材料に係るEU委員会の取組みについて』(European Commission、Policy Officer, Mr. Paul Anciaux)

● 2008年にEU委員会は原材料イニシアティブ(RMI)を策定し、2010年にはクリティカルな原材料14鉱種を選定。RMIの基本的考え方は以下3点。

① 世界市場からの原材料の公正かつ持続的な供給
  戦略的パートナーシップや政策対話を通じ、EUとして原材料外交を積極的に展開。具体的には、以下の取り組みを行っている。

[1] 開発政策と持続的供給
アフリカ-EU戦略同盟(Africa-EU Joint Strategy Union)の下、資源産出国のガバナンス向上、投資促進、地質分野での知識/技術の向上を図る。また、EUへの原材料の安定供給を図る観点より、欧州投資銀行(EIB)等を通じた金融支援により資源開発を促進させる。さらに、原材料貿易戦略を強化するため、二国間/多国間両方のチャンネルを通じ貿易障壁の除去に向け対話/議論を深化させる。

[2] EU域内での持続的供給の促進
鉱物資源政策や国土利用計画に係るベストプラクティスを加盟国内で共有し、モニタリングできるシステムを構築する。また、原材料に係るバリューチェーンの調査研究や、技術の向上に係るセクター別協議会の設立によって、技術や研究のニーズに応える。

[3] 資源の効率的利用及びリサイクルの促進
都市鉱山の活用や廃棄物抑制/リサイクルに係る戦略の見直し(2012年まで)、また、廃棄物の収集・処理に関しベストプラクティスを確立する。廃棄物の輸送に関しては、効率的な検査方法の確立や、不法船舶の捕捉・追跡システムの構築などに取り組む。

2-3. 第27回環境経済委員会(2011年4月12日14:00~16:00)
① 講演『Talvivaaraの操業に係る概況』(Talvivaara、CEO、Mr. Pekka Pera)

● フィンランドのニッケル・亜鉛製錬企業であるTalvivaaraは、安価で効率的かつ環境負荷の少ないバイオリーチングを利用してニッケルを生産している。2011年のニッケル生産量は22,000 t~28,000 tを予定。2011年Q1の生産量は4,215 tであり、これは対前年同期比10%増となっている。生産は3月に入りさらに加速し、このままのペースで行けば、2011年の生産は32,000 tを超える勢いである。

② 講演『Bollinghausの生産状況』(Bollinghaus、Technical Manager、Mr. Eduardo Carreguriro)

● Bollinghaus社は1889年にドイツで創業。1996年にポルトガルの圧延工場を買収。現在はポルトガルの工場での操業がメイン。年産12,000 t規模で、ステンレスの鋼板や棒鋼を生産。オーステナイトが65%、マルテンサイトが30%。製品の出荷先は、60%がEU内、30%が北米、8%がアジアである。

③ 講演『米アラバマ州での製鋼所建設について』(ThyssenKrup、Mr. Gerd Oehm氏)

● ThyssenKrup(本社:独)は、177,000人の従業員を有し、2010年の売り上げは420億€。アラバマ州で新規の製鋼所を建設中。投資規模は50億US$(うち製鉄部門が36億US$、ステンレス部門が14億US$)であり、米国内における外国投資では最も規模の大きいプロジェクトの一つである。2012年より操業開始予定であり、操業開始後は直接雇用で2,700名、間接雇用では38,000名の雇用が見込める。ステンレス部門では、冷間圧延能力は900,000 t/年である。

3. INSG各委員会のプロジェクト進捗報告

 産業アナリストからの講演発表の後、各委員会に関する活動内容報告、作業プログラムの動向と進行状況についての報告がなされた。特記事項のみ以下に報告する。

3-1. 統計委員会
① 現在進行中のプロジェクト
  ・INSG統計月間報告書の作成、年2会の会合のためのニッケル市場調査
  ・世界のニッケル生産施設に係るリスト作成
② 新規プロジェクト
  ・東アジア(日本、韓国、台湾、中国)でのニッケル需要動向に係る情報収集
  ・米国でのニッケル需要に係る情報収集

3-2. 産業諮問委員会
  特になし。

3-3. 経済環境委員会
① 完了したプロジェクト
 ・ヒープリーチングの報告書を2010年5月に発行。
 ・会員限定のINSGインサイトニュースレターの発行(2010年5月「ニッケルの革新的利用法」、
  2010年6月「中国のニッケル銑鉄」、2010年8月「2009年におけるニッケル市場動向」)
 ・ニッケルの環境及び人体への影響に係る調査報告書を2010年6月に発行。
 ・中国でのニッケル在庫に係る調査をCBIへ委託。
② 現在進行中のプロジェクト
 ・ニッケルリサイクル率の調査
 ・中国におけるスクラップ金属調査(ILZSG、ICSGとの共同プロジェクト)
③ 新規プロジェクト
 ・2010年に作成した「The Market for Nickel」を2012年目途でアップデート。

4. INSG総会(第21回)

 本委員会では、常任委員会の役職者が以下のとおり選出された。
議長:Mr. Per Zakken Brekke(ノルウェー)
第一副議長:Mr. Julio Fernandez de Cossio(キューバ)
第二副議長:Mr. John Kontos(ギリシャ)

5. 2011年秋季会合の日程

 次回の国際ニッケル研究会は、2011年9月26日より28日までリスボン(ポルトガル)にて開催予定である。

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