Teck Cominco社、コロンビア川への水銀流出報道に対し反論

　Teck Cominco社が運営するTrailの精錬所におけるコロンビア川汚染問題で、Spokesman-Review紙が、製錬所から過去に多量の水銀をコロンビア川に流していたという情報を入手したと発表したことに関し、Teck Cominco社の環境部副社長は、これは数十年以上も前の古いレポートを基に出された報道で、大変な誤解を招くと情報だと反論した。同氏によると過去20年間Teck Cominco社は約10億ドルをかけて、環境修復に専念してきており、現在、アメリカとカナダ両国の規制基準を充分下回る数値レベルを維持しているとしている。
　なお、Teck Cominco社は、2003年12月にコロンビア川汚染問題について1,300万ドルの投資を提示したが、Environmental Protection Agency(EPA)はこれを受け入れず、今月から独自に再調査を開始している。現在、アメリカの環境法をカナダにあるカナダ企業に適用できるかということが争点となっている。(2004年6月21日バンクーバーサン、2004年6月23日カナディアン・マインニング・ジャーナル)