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ニュース・フラッシュ

2004年7月5日 調査部 市原秋男

フィリピン・鉱業振興に外資必要、貿易産業相が再確認

 プリシマ貿易産業相は、鉱業の再活性化により、今後5年間、年間210億ペソの税収をもたらし、フィリピン財政に大きく貢献、経済発展に大きな刺激となる。また、鉱業振興に際しては外資の導入が欠かせないとする考えを明らかにした。
 国内には推定9,646億米ドルの鉱物資源が眠っていると指摘。一方で、最高裁判所が外資導入を違憲と判断したことに触れ、外資が参入しない限り「このまま眠らせておくか、非効率な採掘方法で資源を無駄にしてしまうしかない」と述べ、最高裁判決に反発する姿勢を暗に示した。
 同相は外資の武器として、資金と技術力を挙げ、特に地場企業がリスクの高い大規模開発に尻込みするとし、外国企業なら技術力でリスクを低下させることができると説明している。(7月1日Manila Bulletin、2日News Net Asia)

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