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- 鉱種:
- 金 ベースメタル
仏領ギニア・仏政府、Cambior社のCamp Caiman金プロジェクトの開発計画見直しを指示
10月11日、在ケベック州Cambior社は、同社が開発準備を進める仏領ギニアCamp Caiman金プロジェクトについて、この開発許認可権を持つフランス環境・持続的開発省および産業省から、同プロジェクトの環境配慮につき見直すよう指示を受け、開発に遅れが出ることになったと報じた。
フランス政府は地元環境保護団体と地元政府の要求を受け、現地に調査団を派遣してCambior社の開発計画について調査を行い、この結果、Cambior社に対し露天採掘が周辺の動植物に与える影響の再評価、シアン漏れリスクを低減するための鉱山デザインの再検討を求めた。
これを受け、Cambior側は、驚いたとしつつも、年内には開発申請書を再提出し、2007年7月の着工に間に合うようフランス政府の許可を得たいとしている。Camp Caimanプロジェクトの含金量は110万oz。初期資本投資として9,500万US$を投じ、年間産金量12万4,000tの露天採掘を計画する。1オンスあたりの採掘コストは280US$。2006年6月の建設着手を予定していた。
Cambior社は、9月17日にIamgold社による株式交換による友好的合併買収計画を発表していたが、本プロジェクトの遅れは新会社の産金見通しにも影響を与える。合併後の新会社の産金見通しは年間およそ110万ozであり、これは世界第10位の産金規模。Camp Caimanプロジェクトの産金量は新会社の約10%を占めている。今後Cambior社側は11月7日に臨時株主総会を開催し、Iamgold社の買収提案の受け入れについて評決し、株主の75%の支持を得ることにより合併が実現する。合併後の新社名はIamgold社で、Iamgold社はCambior社1株当たり0.42株と交換する。新会社の時価総額は30億US$。
