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Summit社、Paladin社の敵対的買収に対抗し、フランスAreva社と提携へ
Summit Resources社(本社パース、以下Summit社)は、Paladin Resources社(本社パース、以下Paladin社)の敵対的買収オファーに対して、第3者との議論が進展しているため、オーストラリア証券取引所に対し2日間にわたる取引停止を要求したところであるが、4月11日、第3者は、フランスの原子力総合企業のAreva社であることを明らかにした。
Areva社は、当初Summit社の株の9%を6.20A$/株で購入し、2~6か月後に7.20A$/株で18%まで購入することに同意した。Areva社の投資金額は292.6百万A$に上り、見返りとしてオーストラリアにおけるSummit社のウラン生産量の2/3の権利を得る。また、Summit社のウランの探鉱・開発の技術コンサルタントも実施する。
Paladin社は、3月2日、Summit社の株主に、付け値前のSummit社の株価より28%高い、Paladin社株1に対しSummit社株2.04を提案したが、オファーは正式に断られている。Summit社のAlan Eggers社長は、付け値は、Summit社が同社所有のウランプロジェクトの探鉱結果を公表しようとしていた矢先に行われ、Paladin社のご都合主義によるものだとしている。またValhallaとSkal鉱床に関し最高裁判所へ訴訟を起こしており、2007年の半ばまでには判決がでるであろうと述べた。
Paladin社は、Areva社の参入後、Paladin社株1に対しSummit社株1.67をオファーしている。
別途、Paladin社は、マラウィ共和国のKayelekeraウランプロジェクトに関し、4月2日に環境管理計画が認められたのに続いて、4月9日鉱物エネルギー省から、Kayelekeraウランプロジェクトの採掘ライセンスが認められた。2008年9月に稼動し、2009年の第2四半期までには3.3百万lb/年のウラン(U3O8)フル生産体制となる予定。
