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PNG:Nautilus、世界初となるはずの海底鉱床の採鉱装置の建造を延期
Nautilus Minerals Inc.(本社:Vancouver、以下Nautilus)は12月19日、Solwara 1海底鉱区における採鉱装置の建造を延期すると発表した。これにより、当初計画されていた2010年12月からの生産開始は延期する。現在の経済悪化を受けて、同社は同開発資金(266.6百万US$:2008年9月30日現在)を留保する。なお、この取決めにより、2008年6月20日に発表されていたNorth Sea Shipping社(本社:Norway)の採鉱サポート船の提供契約(契約金:125百万US$)は、違約金無しでの解約が条件に含まれていたため、現在は解約手続の段階にあり、また、この決断によって、約30%の人員が削減がなされる予定である。Nautilus取締役会等は、市場の回復を待って、採鉱装置の建造の再開を検討することになる。
2007年11月に発表されたNautilusのSolwara 1地区の一部に於けるNI43-101に基づく資源量は概測870千t、品位Cu 6.8%、Au 4.8g/t、Ag 23.0g/t、Zn 0.4%、予測1.3百万t、品位Cu 7.5%、Au 7.2g/t、Ag 37.0g/t、Zn品位0.8%(共にカットオフ品位Cu 4.0%)であった。同社は現在、Solwara 1プロジェクトの鉱業権の申請手続は継続し、また、選鉱試験及びエンジニアリングテスト及び資源量追加の探鉱は継続する計画である。なお、Nautilusは2008年11月初頭、Anglo Americanが、同社の8.9百万株(5.4%)を追加購入、10.5百万US$(12.4百万C$)で取得した。Nautilus株式の現状保有率はAnglo American 11.1%、Teck 7.2%、Gazprombank(本社:Russia)22.4%である。
