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フィンランド:Outokumpu、4月よりKemi鉱山でのフェロクロム製造を一時停止
業界紙によれば、Outokumpuは3月24日、ステンレス需要の急減により、Kemiクロム鉱業所でのフェロクロム生産を4月から一時停止すると述べた。同社関係者は、2009年秋に再開することを予定しているが、市場状況に応じて再開時期が見直される可能性が高い。なお、同社は、2008年11月10日にも一時解雇を発表していたが、前回の場合はコスト削減の一方、従業員に関しては、メンテナンスに同社従業員を起用、トレーニングプログラムの実施、フレキシブルタイム制導入等を行い、人員削減を回避した。しかしながら、今回は、経営陣も含めたTornio製錬所の従業員2,350人の内、1,500人を一時解雇するとしている。また、同社は2009年4月から6か月以内に、Tornio製錬所2系列の内1系列を閉鎖し、グループ全体のフェロクロム生産を50%減産する予定である。
同社が3月2日発行した年次報告書(2008年)によれば、Kemi鉱山に併接するTornio製錬所は2008年、前年比3.3%減となる234千tのフェロクロムを生産した。また、2009年において、フェロクロム生産を2倍に増強するための投資計画を発表していたところ逆に半減の状況となっている。
