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ニュース・フラッシュ

2010年1月12日 調査部 上木隆司

モンゴル:ウラン資源量の更新

 モンゴル鉱物資源ニュース(2009年12月29付)によれば、モンゴル国際原子力庁は、モンゴルのウラン資源量(U純分ベース)を2007年度に62千tと発表しているが、今回、2009年末集計結果を発表し、資源量を80千t、その内、採掘の検討対象となり得る確認資源量を59千t(2007年発表は46千t)、推定資源量は差引き21千t(2007年発表は16千t)と発表した。
 記録によれば、Dornod(ドルノド)ウラン鉱山は、1988~92年間に旧ソ連のErdes鉱山会社が採掘を行い、その鉱石をKrasnokamenski選鉱場で処理していたが、5.5百万tのウラン鉱石を採掘・処理したとされている。
 現在、モンゴルでは、Dornod、Gurvanbulag(グルハンブラグ)といったウラン鉱山開発プロジェクトがあり、2012年からの年産計画量(酸化ウランベース)は、前者が1,500 t、後者が760 tであり、2013年には、ウズベキスタンの年産量水準に達する見込みである。マインライフは、前者が15年、後者が9年とされている。
 現在、世界のウラン生産量の83 %を占める上位8社の内、Areva等5社がモンゴル国内で探鉱・開発活動を行っている。

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