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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2011年5月11日 モスクワ 大木雅文

インドネシア:Norilsk Nickelで年40万tの銅生産工場建設を意図

 5月10日、Norilsk Nickelは、インドネシアに年間生産量40万tの新工場を建設する計画を発表した。Norilsk Nickelのウラジミル・ストルジャルコフスキー社長は先週、インドネシアのヒダヤット工業相及び投資調整庁のギタ長官と会談し、Norilsk NickelとインドネシアのPTヌサンタラ製錬会社(NSC)で、年産能力40万tの銅製錬工場建設とインドネシア国内における銅・ニッケル鉱床開発の協力を盛込んだMOUを締結した。
 新工場を獲得することにより、Norilsk Nickelは自社の銅生産を現在の2倍以上の年間80万t規模まで拡大することができるようになり、世界第5位の大手銅メーカーになる可能性がある。今後Norilsk社内の取締役会の承認を得て、FSの結果、総投資額が明らかにされる見込みである。NSCはインドネシアの製錬企業であり、元々2008年にボンタンガにおける銅製錬所建設を表明し、2014年に操業開始する予定になっていたが、今回のプロジェクトがこれと同一のものかは明らかにされていない。
 また、ストルジャルコフスキー社長は、インドネシア・西ヌサテンガラ州のマッジ知事とも会談した。会談では、同州における銅・ニッケル鉱床開発プロジェクトの実行可能性が議論された。マッジ知事は同州における鉱業プロジェクトの実行に関するNorilsk Nickel側の関心を歓迎するとともに、必要な支援を行う用意があることを表明した。

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