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ニュース・フラッシュ

2011年10月10日 ロンドン 萩原崇弘

英:レアアース投資セミナー開催、レアアース供給を楽観視

 2011年10月5日、ロンドンにおいてGlobal Mining Finance主催のレアアースに関する投資セミナーが開催された。その中でByron Capital Markets社は、レアアースに関する技術開発の進展、新たな鉱床の発見・開発計画、2011年7月以降のレアアース価格の下落傾向などを理由として、今後はレアアースプロジェクトの中でも開発費用が小さく質の良いものや、ネオジムのような相当量の需要が見込まれるものに投資を特化すべきであるとのコメントを発表した。
 具体的には、愛知製鋼㈱や米国Boulder Wind Power社等による磁石等におけるレアアース使用量削減の研究開発の動きや、カナダ等におけるシンプルで低コストのプロジェクトが始まっていること、特に産業界で懸念が大きいジスプロシウムについても使用量が少ないことを理由に、今後の需給には楽観的な見方を示した。ランタンやセリウムについても供給量は十分であり価格は下落すると予想した。他方、ネオジム、プラセオジムについては風力発電用の需要拡大から需給が逼迫する可能性があるとの予想を述べた。

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