ニュース・フラッシュ
2011年12月20日
モスクワ
大木雅文
カザフスタン:クズロルダ州でウラン生産向けの新規硫酸工場が操業開始
2011年12月14日付け現地報道によると、クズロルダ州ジャナコルガン町で、「2010~14年のカザフスタン産業技術革新発展プログラム」の一環である新規硫酸工場の建設が完了した。
カザフスタンの新規硫酸工場操業プロジェクトを実施しているのは国営原子力会社Kazatompromで、同社子会社の鉱山会社、SAPジャパン(日本)、ウラニウム・ワン(カナダ)が参加している。プロジェクトのオペレータはSKZ-U社。
工場建設の目的は、ISL方式ウラン回収に用いられる主要化学品である硫酸をカザフスタンのウラン産業に供給することにある。本工場は、ハラサン-1、ハラサン-2、南北両カラムルンのISL方式ウラン鉱山に硫酸を供給することになっている。本工場の年産能力は50万tで、建設には324億9,730万テンゲ(約2億1,520万US$)が投じられた。この工場により地域には200人の新規雇用が創出されるとしている。
