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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アルミニウム/ボーキサイト
2012年7月1日 モスクワ 大木雅文

ロシア:Rusal、シベリアでの中国とのアルミニウム製錬所共同建設を検討

 2012年6月26日付け現地報道によると、Rusalは、中国企業と共同でシベリアにアルミ製錬所を建設する可能性を検討している。
 同社オレグ・ムハメドシン経営企画・株式担当取締役は、「タイシェット・アルミニウム製錬所と同程度の約80万tの生産能力を持つ製錬所の建設である。投資回収のため、製錬所が建設されることになるには、最安値の電力料金が長期的に維持される場所が必要であり、それはシベリアだ。ロジスティックの点でシベリアは中国に最も近いためアルミニウムは中国に輸出されるのは当然である。」としている。
 現在、Rusalはシベリアで2つのプロジェクトを実施している。1つはタイシェット・アルミニウム製錬所の建設で生産能力は75万t(第1期施設;生産能力37万5千t/年への投資額は約19億US$)である。
 もう1つは、ロシアの水力発電会社RusHydroと共同でニージニェエ・プリアンガリエ(クラスノヤルスク地方)に生産能力60万tのアルミニウム製錬所と出力3千MWの水力発電所を持つ建設中の電力冶金複合施設である。2012年に水力発電所の運転開始、2013年にアルミニウム製錬所の第一期施設の操業開始が予定されている。

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