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ニュース・フラッシュ

2013年4月27日 サンティアゴ 縫部保徳

アルゼンチン:Río Coloradoカリウムプロジェクトへの投資家を求め、Mendoza州知事がインド及び中国へ

メディア報道によると、Valeが2013年3月に中断を発表したRío Coloradoカリウムプロジェクト(アルゼンチンMedonza州)への投資家を求め、Mendoza州知事Francisco Pérez氏を団長とするミッションがインド、中国を訪問した。Pérez州知事は、Mendoza州は新しい投資家を迎えるためあらゆることを行う用意があると述べた。投資家呼び込み策のひとつとしてロイヤルティの約25%減免があるという。 4月19日、アルゼンチン労働省はRío Coloradoカリウムプロジェクトに参加していた請負企業及びその下請け企業労働者の雇用維持のため、Valeに対し危機予防措置を発出した。この措置により、Vale、請負企業、下請け企業、労働者は交渉による解決策を模索することになる。措置は30日間有効で、その間、雇用主側は労働者を解雇することができない。 4月25日、ブラジルDilma Rousseff大統領とアルゼンチンCristina Fernández大統領の会談と並行して行われた会合で、ValeはRío Coloradoカリウムプロジェクトに復帰せず、ブラジルが同プロジェクトの引継ぎ手探しに協力する姿勢が明らかにされた。 Río Coloradoカリウムプロジェクトでは、塩化カリウム240万t/年の生産が計画され、鉄道や港湾建設も含んだ投資額は62.8億US$とされる、アルゼンチンでも最大規模のプロジェクト。これまでに22億US$が投下されていたが、大幅なコスト増に苦しむValeは3月11日にプロジェクトの中断を発表していた。

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