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アンゴラ:Benguela鉄道がDRコンゴ領内まで延伸
2013年11月8日付けメディア報道によれば、アンゴラ中部Lobito港と内陸部を結ぶBenguela鉄道がDRコンゴのKatanga州領内まで延伸され、2013年11月7日に運行を開始した。同鉄道(1,300 km)は当初1922年に建設されたが、内戦激化に伴う施設破壊により1984年から運行が休止。内戦終結後、アンゴラ政府が20億US$を投資し、中国中鉄(China Railway Group)の施工により工事が進められてきた。
同鉄道はアンゴラ内陸部の開発のみならず、後背地であるDRコンゴやザンビアからの新たな鉱石積み出しルートとして期待が高い。現在、DRコンゴKatanga州からの鉱石積み出しはDurban港(南ア)までの3,500 kmをトラック輸送するか、又はDar es Salaam港(タンザニア)までトラック輸送しているが、鉱石の国際競争力強化に向け運搬コストが足枷となっている。
同鉄道にリンクするKatanga州内での鉄道整備に関しては、世銀による支援280百万US$、DRコンゴ政府による負担分200百万US$で整備される予定であったが、DRコンゴ政府負担分の原資であった中国からの援助(2008年に供与された60億US$)の一部内容見直しにより、DRコンゴ政府は資金拠出できなくなった。このため現在DRコンゴ政府は200百万US$を民間資金で調達するべく出資者を募っている状況であるが、運行主体となるDRコンゴ国営鉄道会社(SNCC)は別途225百万US$の負債に喘いでおり、まずは財政健全化が喫緊の課題となっている。
