ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 金 ベースメタル
タイ:金鉱業が事業閉鎖に直面
2016年5月11日付地元メディアによると、タイ政府が金探査及び開発に関わるライセンスの新規発行及び更新を行わないことを決定し、国内金鉱業が事業閉鎖の危機に直面しているという。健康及び環境問題により、タイ国内での民衆からの激しい抗議により決定したもの。
2016年5月10日の閣議において、金鉱業に関するライセンスの発行と更新を行わないという工業省、天然資源・環境省、科学技術省、保健省の四省合同の決定を、内閣で承認したという。閣議後、プラユット・ジャンオーチャー首相は2016年末までにタイ金鉱業は閉鎖されるだろうと述べ、鉱業エリアの原状回復と失職した労働者の援助が行われる予定である。
この決定は、Akara社が操業するChatree金鉱山による健康及び環境問題に対して地域住民の苦情に対処することも目的としている。Akara Resources社は、オーストラリアに本拠を持つKingsgate Consolidateの子会社である。Chatree鉱山は、ベッチャブーン県、ピチット県及びピッサヌローク県をまたぐ地域に位置している。Akara社は、タイ国内で金開発ライセンスの更新をしている唯一の会社である。同社は更新された製錬ライセンスの下、残存鉱石からの金の生産は許可されている。
