ニュース・フラッシュ
2016年5月27日
バンクーバー
山路法宏
カザフスタン:Cameco社とKazatomprom社がJV Inkaiウラン鉱山の権益を再構築
2016年5月27日、加大手ウラン生産企業のCameco社は、カザフスタンのウラン生産企業であるKazatomprom社及び合弁企業会社であるInkai LLP社との間で、カザフスタンのJV Inkaiウラン鉱山における両社の枠組みを再構築し、事業を促進させる合意書に署名したと発表した。これにより、JV Inkai鉱山の両社の権益は逆転し、Cameco社40%、Kazatomprom社60%とした上で、ウラン精鉱(U3O8)の年間生産量を現在の5.2万lbから10.4百万lbへ倍増させる。本合意を実行するに当たり、必要な政府の承認を全て受ける必要があり、それには18~24ヶ月を有すると見込まれている。
また、両社はカザフスタン国内でウラン精鉱から三酸化ウラン(UO3)を生産する精錬所の設計、建設、操業に関するFSを完了させる予定で、本合意ではKazatomprom社に対してCameco社が所有するウラン精錬技術をロイヤルティーフリーで利用可能にする。更に、六フッ化ウランを生産する転換工場の建設、操業に向けて、Cameco社が保有する転換技術についてもKazatomprom社に使用を許可する5年間のオプション権を付与する。精錬所の建設が決まれば、権益比率はKazatomprom社71.67%、Cameco社28.33%となる予定で、操業が開始されればJV Inkai鉱山のCameco社の権益は42.5%に増加する。
