ニュース・フラッシュ
2016年7月6日
ロンドン
竹下聡美
英国:LME、手数料値上げと他取引所との競合により、2016年5月取引量が前年比11%減
2016年6月29日付メディア報道によれば、LMEにおける2016年5月の1日当たりの平均取引量は、前年同期比11.3%減少の608,376ロットとなった。
コモディティ別で見れば、LMEで最大取引量を誇るアルミニウムの1日当たりの平均取引量は17.2%減の205,235ロットで、鉛は25.3%減の43,422ロット、亜鉛は19.4%減の103,413ロットとなっている。一方、銅は3.4%増の163,178ロット、ニッケルは0.2%増の84,807ロットとなっている。
LMEの取引量の減少は、LME取引手数料の値上げ、競合する他取引所での取引量の急増が起因していると見られ、LME取引手数料は、2015年から平均して60%上昇していると報じられている。なお、ニッケルについては2015年のLME取引量が前年比6.9%増の2,070万ロットを記録したが、上海先物取引所が2015年にニッケル取引を開始したことを受けた両取引所間の裁定取引目的により増加したものと見られている。
