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ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト
2018年11月9日 ロンドン ザボロフスキ真幸

DRコンゴ:Katanga Mining社、Kamotoプロジェクトからの水酸化コバルトの輸出及び販売を一時停止

 Glencore傘下のKatanga Mining社は、2018年11月6日付けのプレスリリースにて、DRコンゴのKamotoプロジェクトからのコバルト輸出及び販売を一時停止することを発表した。プレスリリースによると、Kamotoプロジェクト産の水酸化コバルトに、顧客への輸出許容限度を超える放射能を検出した。現時点で、販売停止の影響を受けた総コバルト製品は、1,472tとなっている。また、これまで検出された放射能は低レベルで安全衛生上のリスクは無いとしている。同社はコバルト製品からウランを除去するために、2,500万US$のイオン交換システムを建設し、必要な承認を経て、2019年第2四半期末に完成する予定。その間Kamotoプロジェクトのコバルト生産量は維持される見込みだが、未処理のコバルト製品は現地で保管され、イオン交換システムが完成する2019年第4四半期までに加工処理される。イオン交換システム建設中のコバルト販売の一時的な停止は、2018年第4四半期及び2019年第2四半期のKatanga社の収益に悪影響を与えると予測されている。メディア報道によるとKatanga社の水酸化コバルト販売一時停止は、コバルト価格にポジティブな影響を与えるとし、アナリストは、現在2019年のコバルト供給契約を交渉しているGlencoreにとって良いタイミングだとした。

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