ロシア：Zashikhinskoeレアメタル鉱床、ザバイカリエ地方で精鉱処理を検討

　2020年4月7日付けの地元報道等によると、Zashikhinskoeレアメタル鉱床（イルクーツク州）の開発準備を行っているTechnoinvest Alliance社は、ザバイカリエ地方の化学製錬プラントにおけるレアメタルの精鉱処理の可能性を検討している。プロジェクトでは、イルクーツク州に鉱石年間処理能力1.0百万tのZashikhinsky採鉱選鉱コンビナートを建設し、2024年末に操業を開始する予定である。
　このZashikhinsky採鉱選鉱コンビナートの精鉱を処理するため、ザバイカリエ地方で化学製錬プラント建設が予定されている。プラントの年間処理量はコロンバイト精鉱68,800ｔ、ジルコニウム精鉱7,000ｔとなる。プラントの主要生産施設の建設に加え、延長170kmの自動車道路を建設する必要がある。
　Technoinvest Alliance社はChelyabinsk Pipe Rolling Plant社傘下にあり、2005年からZashikhinskoe鉱床開発ライセンス（期間20年）を所有している。Zashikhinskoe鉱床は、イルクーツク州Nizhneudinsk地区に位置する。鉱石埋蔵量は34.5百万tで、五酸化ニオブ約105千t、五酸化タンタル8,500tを含有する。