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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2020年8月4日 リマ 栗原健一

エクアドル:エクアドル政府、Llurimagua銅プロジェクト持ち株を売り出す方向

 2020年7月23日付けMining Journal紙によると、エクアドル(政府)は、鉱業公社(ENAMI EP)がチリCODELCOとの合弁会社をこの先2~3か月で設立した後、51%の持ち株を売り出す(オークション)方向である。
 BNAmericas紙は、エネルギー再生不能天然資源省の情報筋によれば、上記持ち株への第一オプションはCODELCOにあるが、BHPも含めた他企業間の競争入札になりそうであると報じた。
 エクアドルの財政は、主要輸出産品である石油の価格下落と新型コロナウイルスが与えた経済インパクトによって大打撃を受け、今後のプロジェクトコストの負担分をカバーできない状態になっている。
 Llurimagua銅プロジェクトは後期探鉱フェーズにあり、2023年にはプレFSに進むものと見られている。鉱山建設の決定までに、この先4年間、約250mUS$が必要とされている。建設後は、27年間、210千t/年の銅を生産する可能性を有している。
 上記の51%のオークションの可能性に加えて、Cornerstone Capital Resources(Cascabel銅・金プロジェクトを所有する子会社の15%を保有)にも及ぶSolGold社とのスタンドスティル条項の期限が10月に切れるため、参入に関心を持つ企業にとっては今後数か月間の動向が中止される状況となる。

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