閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
タングステン モリブデン
2020年12月4日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Tyrnyauzタングステン・モリブデン鉱床の新規生産施設、2021年第2四半期に建設開始へ

 2020年11月19日付けの地元報道等によると、Tyrnyauzタングステン・モリブデン鉱床(カバルダ・バルカル共和国)の新規生産施設は、2021年第2四半期の建設開始、2023年末の操業開始を予定している。
 同鉱床の開発再開に向けた取り組みは、ロシア政府、地方政府及びRostec社に対する大統領の指示に基づき行われている。現在、プロジェクトの第1フェーズ(地下資源利用ライセンスの取得、国際基準に基づくFS作成と鉱床の埋蔵量評価、国家単一企業体Tyrnyauzタングステン・モリブデンコンビナートからの資産取得、プロジェクト第2フェーズに向けた作業)は既に実施されている。
 2017年12月、連邦地下資源利用庁(Rosnedra)は、Tyrnyauz鉱床のタングステン・モリブデン鉱石採掘・処理再開のためのライセンスの入札を公告したが、入札参加者はElbrus Mining Company(Rostec社子会社)のみであった。2018年4月、入札結果が発表され、同社に対し開発・鉱石採掘目的の地下資源利用ライセンスを供与することが決定した。
 2016年に実施された鉱床の一次埋蔵量評価では、三酸化タングステンの平均品位は0.473%であった。バランス埋蔵量は約210千tとなっている。

ページトップへ