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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ロジウム
2020年12月21日 北京 塚田裕之

南ア:ロジウム価格過去最高値更新、南ア供給不足・中国自動車産業復旧が追い風

 南アAflifeorsight研究機関によると、南アの供給不足や中国の自動車販売回復に伴い、ロジウム価格が過去最高値を更新した。2020年11月10日、Johnson Matthey社によると、LMEのロジウム見積価格は15,000US$/ozに上った。S&P Global Platts社によると、過去2週間、ロジウム価格が上昇し続けており、南アからの供給に支障が生じているのと同時に、中国自動車販売が好調のため、ロジウムの先高観が強まっている。Standard Chartered Bankの有価金属アナリスト話によると、EU各国において第2波の閉鎖措置が実施されたため、自動車販売に影響を与えている。2020年10月、米国の自動車販売台数は前月に比べ減少傾向にあり、下げ幅が縮小している。注目すべきは中国の自動車市場で、10月の販売台数は同比10%増加したと指摘した。11月5日、Anglo American Platinum Limited社は、アングロ転炉製錬所Bエリアを閉鎖し、全体点検段階に入ることを決めた。同社は、本来なら2020年下半期に上半期在庫を処理する予定であったが、当該措置の実施により、計画変更せざるを得なくなり、生産目標を下方修正した。これもロジウム価格の上昇要因となっている。

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