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- クロム コバルト ニッケル
インドネシア:CNI社、ニッケル製錬所プロジェクトは2024年の完了を予定
地元メディアが2021年3月9日に伝えたところによると、インドネシアSoutheast Sulawesi州に本拠を置くニッケル鉱山会社PT Ceria Nugraha Indotama(CNI)は、同州Kolakaでの新規ニッケル製錬所プロジェクトが2024年に完了し、操業を開始することを目標としていると述べた。CNIのディレクターであるDjen Rizal氏は、製錬所の開発は進行中で、主要なインフラ施設の開発を加速しており、新型コロナウィルスにより妨げられたとしても、目標どおり製錬所を完成させることができると楽観視していると述べた。
CNIは、インフラ建設を加速するため、国営エンジニアリング・建設会社PT Wijaya Karya(WIKA)、インドネシア証券取引所(IDX)上場のエンジニアリング・建設会社PT PP(Persero)Tbk、及び350MWの電力を供給するため国営電力会社PT PLNと提携している。またCNIは、子会社のPT Ceria Metalindo Indotamaを通じ、2020年11月、Kolakaに新規フェロニッケル製錬所を建設するためのEPC契約をWIKAと締結した。
製錬所は、2つの生産ライン(生産ライン3、4)で構成され、契約額は2.8tIDR(インドネシア・ルピア)、180mUS$であり、各生産ラインには、196t/時のロータリードライヤー、178t/時のロータリーキルン、72MVAの電気炉などの主要な生産設備とサポート施設が設置されるもので、27,800t/年のニッケル(フェロニッケル(品位:Ni22%))の生産能力があるとしている。
CNI子会社であるPT Ceria Kobalt Indotamaも、HPAL技術を使用したニッケル製錬所の開発についてWIKAと1.1bUS$のEPC契約を締結した。10万t/年の混合水酸化沈殿物(品位:Ni 40%とCo 4%)と158千t/年のクロム精鉱を生産するもので、品位:Co 1.25%とNi 0.13%の褐鉄鉱ニッケル鉱石から、ニッケル40千t/年、コバルト4千t/年の混合水酸化沈殿物に処理する。
CNIはまた、新規フェロニッケル製錬所プロジェクトの生産ライン2(フェーズ2)及び生産ライン5、6(フェーズ4)の建設について、PT PPとEPC契約を締結した。契約額は、フェーズ2で1.01tIDR、フェーズ4で2.21tIDRで、作業期間は、生産ライン2で26か月、生産ライン5、6で34か月としている。
