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ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト リチウム
2021年7月7日 ジャカルタ 白鳥智裕

インド:Cygni Energy社とAttero社がリチウムイオン電池のリサイクルで提携

 2021年6月30日付け地元メディアによると、インドCygni Energy社はオランダAttero社と提携した。同社のリチウムイオン電池(LIB)のリサイクルを管理することによって、電気自動車(EV)や電力貯蔵システム(ESS)のバッテリーをリサイクルし、天然資源の保護と汚染防止に役立てる。さらに、一次材料を精製する必要がなくなることでエネルギーを節約し、温室効果ガスの排出を削減することを目的とする。インドのエネルギー貯蔵およびEV市場におけるLIB市場は、今後5年間で50GWhを超えると予想される。
 Cygni Energy社CEOのVenkat Rajaraman氏は、「Cygni社は、革新的な電池技術を用いてエネルギーを再構築する。当社のエネルギー貯蔵システムは、交通機関や電力網の将来において重要な役割を果たすと確信する。CygniのLIBは、すでに75MWh以上のESSバッテリーと10,000台以上のEVに搭載されている。今回のAttero社とのコラボレーションは、耐用年数を迎えたEVおよびESS用LIBを再利用し、原料の持続的な取り扱いを実現することを目的とする。」と述べた。
 Attero社CEO Nitin Gupta氏は、「Attero社は、エネルギー貯蔵のマーケットリーダーであるCygni社と提携し、Cygni社とその顧客が排出する使用済みバッテリーが、可能な限り環境に優しく、持続可能な方法でリサイクルされることを誇りに思う。締結によって、コバルトやリチウムなどの重要な電池材料が、Attero社の世界トップクラスの都市鉱山技術を用いて抽出されることを確実にし、それによってインドが強固な循環型経済を発展させることに大きく貢献する。」と述べた。

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