インドネシア・韓国：エネルギー・鉱物分野の協力を強化

　2021年11月3日付け現地メディアによると、2021年10月27日、インドネシアと韓国は、第12回インドネシア・韓国エネルギーフォーラム（IKEF）において、エネルギー・鉱物分野での協力をさらに強化することに合意した。
　インドネシアのエネルギー鉱物資源省の石油ガス総局によれば、インドネシアは韓国に対し、国内の油田・ガス田におけるシェールガスの開発を支援するよう申し出た。また、同省は、シェールガス技術の開発と、同省石油ガス研究所（LEMIGAS）のシェール炭化水素分析用ラボの活用を韓国に依頼した。
　インドネシアの国営石油・ガス会社であるPT Pertaminaと韓国石油公社（KNOC）は、インドネシアやその他の国での油田・ガス田の操業においてパートナーシップを結ぶことを検討している。また、韓国石油公社は、インドネシアでの共同研究にも関心を示している。
　電力・再生可能エネルギー分野では、両国は技術協力や電気自動車（EV）の充電実証プロジェクトを実施するほか、スマートグリッドやEVの充電インフラに関する政策を共有することを計画している。また、両国は、水素開発に関連してさらなる議論を行うことに合意した。
　鉱物・石炭分野では、インドネシアは韓国に対し、鉱物・石炭分野の上流・下流および人材育成における協力を申し入れた。韓国はインドネシアの錫大手であるPT Timahと、技術提供やレアアース鉱石プロジェクトへの投資の面で協力することにも関心を示した。また、韓国はインドネシアに対して、鉱物分野での政府および民間レベルでの協力に関するMOUを提案した。