ウクライナ：RUSAL社、ウクライナにあるアルミナ精錬所の生産を停止

　2022年3月1日付けの地元報道等によると、RUSAL社は、黒海及び隣接地域における物流・輸送上の不可抗力により、ウクライナにあるNikolaevアルミナ精錬所の生産を一時停止すると香港証券取引所において発表した。
　同社は、「短期的には同精錬所のアルミナ生産量は大幅に減少するものの、グループのアルミニウム製錬所に直ちに影響を与えることはない。」としている。
　Nikolaevアルミナ精錬所は、RUSAL社がギニアにおいて保有する鉱山から生産されるボーキサイトを主に処理し、年間約1.7百万tのアルミナを生産しており、RUSAL社が所有する最大規模の2つのアルミナ精錬所のうちの1つである。もう1つはアイルランドにあり、アルミナ年間生産量は1.8～1.9百万tである。Nikolaevアルミナ精錬所はRUSAL社のアルミナ総生産量の20％近くを占めている。