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豪:豪州とインドが自由貿易協定を締結、豪州からインドに輸出される鉱物資源の多くが即時非関税に
2022年4月1日付けの地元メディアによると、豪連邦政府は、印政府と豪印自由貿易協定(FTA)を締結したことを明らかにした。同FTAの締結によって、豪州からインドに輸出される物品のうち非関税品目が占める割合は、同協定の発効時において85%以上、今後10年間で91%となり、鉱物資源や金属に関しては石炭、アルミナ、銅、液化天然ガス(LNG)のほか、電気自動車(EV)で使用されるリチウムイオン電池(LIB)の材料や再生可能エネルギー施設に利用される鉱物として定義される「クリティカルミネラル」とされるマンガン、ニッケル、コバルト、チタン、ジルコンなども関税が即時撤廃される。豪連邦政府は2022年3月に印政府とクリティカルミネラルの投資パートナーシップを締結しており、同パートナーシップに5.8mA$を拠出することを表明している。また、豪州産石炭は、中国において豪中関係の悪化を背景に2020年11月頃から輸入規制の対象とされていることからインドの輸入が急増し、現在はインドの石炭需要の25%を賄うとされている。豪連邦Dan Tehan貿易観光投資大臣によると、2020年における豪州の物品サービス輸出額のうちでインドに仕向けられた額は16.9bA$と、6番目に大きなシェアを占めたとされている。
