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コロンビア:大統領選、持続可能な社会の実現を掲げたGustavo Petro氏が決選投票で勝利
2022年6月19日、左派の歴史的協定(Pacto Historico)党のGustavo Petro候補と、実業家のRodolfo Hernández候補による大統領選(決選投票)が行われ、Petro候補が50.44%、Hernández候補が47.31%の票を得、次期大統領はPetro候補に決定した。
現地紙によると、同候補は選挙キャンペーンの中で、石炭や石油の採掘に依存する経済から農業生産を基盤とする経済への転換、主要農産物11品目の振興、クリーンな農業を営む中小企業からの徴税を減らす構造的な税制改革などを中心とした「コロンビア、生命の世界的可能性(Colombia, potencia mundial de la vida)」と名付けた政策プランを掲げてきた。
同プランの内容は以下のとおり(主なセクターのみ抜粋)。
環境・鉱業:
- 石炭・石油依存から脱却し、再生可能エネルギーに基づくシステムへ転換する。採掘主体のモデルは段階的に減少させる。
- ロイヤルティを財源としエネルギー転換のための基金を創設する。
- 今後15年間、国内で必要な燃料生産を保証するためにEcopetrol社を維持する。
- クリーンエネルギー国立研究所(Instituto Nacional de Energías Limpias)を創設する。
- 新たな貯水池式水力発電は建設しない。
- 非在来型資源の探査・生産を禁止する。フラッキングのパイロット事業及びオフショア開発を中止させる。
- 新たな炭化水素探査及び大規模な露天掘り鉱山操業は許可しない。鉱業法の改正を進める。
貿易:
- 自由貿易協定を再交渉する。
- 農産物、農産加工品などに関するスマートな関税政策を策定する。
- Monómeros(石油化学会社)とFerticol(肥料製造会社)の生産を短期に回復させる。
- 工業省を創設する。
経済:
- 鉱業・エネルギーなどの採掘セクター、及び高収入・高資産の法人や個人に対する税制優遇措置を段階的に廃止する。
- 生活必需品の付加価値税を免除する。
インフラ:
- 電車ネットワークの構築を提案する。
- 持続可能な河川輸送を回復させることを提起する。
- 空港のキャパシティ拡大と国営SATENA航空のサービス拡大を進める。
