ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 銀
グアテマラ:El Escobal銀鉱山の操業に係る先住民協議に進展、第1フェーズが完了
2021年7月21日付けニュースリリースにてエネルギー鉱山省は、El Escobal銀鉱山の操業に係る先住民協議の第8回会合を終え、協議の第1フェーズが完了したことを発表した。プロセスの第一段階として、地元シンカ族の民族精神について人類学者より教示を受けたほか、鉱山開発が伝統的な生活様式に与え得る影響について調査が行われたと説明した。Alberto Pimentel大臣は、協議には非常に多くの努力と作業が伴い、誠意ある対話を通し共和国政府がシンカ族の権利を認識したことで、満足な結果が得られるだろうと見通しを述べた。シンカ族議会のAleisar Arana議長は、この協議が「真の対話」であったと評価し、次のステップであるEl Escobal銀鉱山に係る情報開示のための基礎が築かれたと説明した。
同鉱山は、国際労働機関(ILO)169号条約(1989年の原住民及び種族民条約)の協議規則を遵守していないことを理由に、2017年以降鉱業権が停止されており、同条約に基づく協議の実施がエネルギー鉱山省に義務付けられている。協議の進捗は2019年の大統領選挙や翌年以降のCOVID-19感染蔓延が影響し、当初計画より大幅に遅れている。政府は2022年内の合意取り付けを見込んでいたが、今後の見通しとして、数週間以内に第2フェーズへ移行し、最終的な合意書への署名は2023年2月頃と見込まれている。
