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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2023年6月1日 ヨハネスブルグ 栗原政臣

マリ:豪Leo Lithium社、中Ganfeng Lithium社と出資・協力協定に調印

 2023年5月29日付けメディアによると、豪Leo Lithium社は、中Ganfeng Lithium社(贛峰鋰業股份有限公司)と106mA$の株式保有及び協力に係る合意を締結した。
 今回の合意では、Ganfeng Lithium社がLeo Lithium社の株式9.9%を取得、1株当たり81¢で131百万株を取得する。両社はマリにおけるLeo Lithium社のGoulaminaリチウムプロジェクトについて、ステージ1の操業に500千t/年のスポジュメン精鉱生産量を追加し、1百万t/年のスポジュメン精鉱生産に拡大するというステージ2に取り組み、またステージ2の開発時期を早める機会を検討する。また、Leo Lithium社は、欧州やその他の地域において共同で転換施設の事業化調査を実施し、その費用は両者共同で負担する予定である。また、Goulaminaプロジェクトステージ2の生産能力増強と転換施設の可能性に伴い、両社はステージ2の製品に関する既存の引取契約を明確化し、変更する予定である。Ganfeng Lithium社は、追加されるステージ2の生産物のうち350千t/年の引取権を鉱山存続期間にわたって保有し、Leo Lithium社は残り150千t/年の引取権を有する。Ganfeng Lithium社は、同社の引取量のうち150千t/年を恒久的に中国で処理し、残りの製品はLeo Lithium社との転換施設が設立されるまで中国で処理する。本契約締結から5年以内に転換施設に関する合意が得られない場合、Leo Lithium社はGoulaminaプロジェクトステージ2からの150千t/年の引取量を自由に処理することができる。また、2023年第3四半期にGoulaminaプロジェクトの推定埋蔵量が十分に引き上げられた場合、両社は同鉱山のステージ3拡張の可能性を検討し、引取量を折半するとともに、豪州での探鉱に共同で資金を提供する予定となっている。

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