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米:Ascend Elements社、バッテリー製造プロセスにpCAMを供給する複数年契約を締結
2023年6月7日付けのプレスリリースによると、米Ascend Elements社は2024年Q4から複数年に亘り、約1bUS$相当の前駆体カソード活物質(pCAM)を米大手企業のバッテリー製造プロセスに供給する契約を締結していたことを明らかにした。本契約において、顧客は最大5bUS$相当まで供給量を拡大するオプションを有している。なお契約を締結した顧客名は明らかにされていない。
同社はKY州南西部で、最大750千台/年の電気自動車(EV)に相当する三元系(NMC)のpCAMの正極材製造施設の建設を進めており、2024年Q4にも操業を開始、2025年にはフル操業に移行する予定である。2022年10月に米エネルギー省も同施設の建設を支援するため、同社に対し総額480mUS$のマッチング・グラント2件を拠出している。
同社は特許を取得している技術を用いて、使用済みリチウムイオンバッテリー(LIB)やバッテリーギガファクトリーの製造スクラップから回収したNMC pCAMとカソード活物質(CAM)を製造する。このクローズドループのプロセスにおいて、従来のカソード製造プロセスで発生していた複数の中間工程が省かれ、経済的かつCO2削減の両面において大きなメリットがあるとのことである。
