ウクライナ：ロシアへのチタン鉱石輸出を継続か

　2023年8月7日付け報道によると、ウクライナのチタン鉱石の大半はウクライナで製錬されず輸出されており、その向け地に侵攻最中でもロシアが含まれているという。2022年7月～2023年4月に、ウクライナ国営United Mining and Chemical Co.(UMCC）は82.2千ｔのチタン鉱石を輸出した。輸出された鉱石の大半はポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキアの企業を経由して、最終的にロシアに納入されているとみられている。
　一方、現状UMCC株式を100％保有するウクライナ国営財産基金「State Property Fund of Ukraine（SPFU）」は、一連の報道を否定するコメントを公表した。SPFUによると、2022年秋から輸出管理を強化し、ロシアにも、ベラルーシにもチタン鉱石を輸出していないとした。名指しされたハンガリーとポーランドの企業はロシアへの輸出を行っておらず、エンドユーザーである米国、インド、ポーランドの企業に輸出するためチタン鉱石を購入したと説明した。