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ボリビア:EU企業代表と外交官が塩湖を視察、ボリビア政府は新たな投資を呼びかけ
2023年11月28日付け炭化水素エネルギー省(MHE)およびボリビアリチウム公社(YLB)の発表によると、ボリビアにおけるビジネスと投資のチャンスを評価するため訪問中のEUの企業代表と外交官の一行は、Oruro県とPotosí県のYLBリチウム開発プロジェクトの現場である塩湖を訪問した。この訪問はEU代表とボリビア政府が企画したもので、同日一行は、Coipasa塩湖(Oruro県)でYLBの探査井とかん水の研究を行っているTauca実験場を視察し、その後Empexa塩湖(Potosí県)を訪問した。
視察団の一員でEU開発責任者のRoyo氏は「リチウム採掘は独立した形ではなく、地域社会の包括的発展という観点から行わなければならない。私達が着眼しているのはエコツーリズムの可能性で、例えば投資によって、一部の脱塩したかん水から飲料水を作り、地域や観光客に提供できる。」などとコメントした。
2023年11月29日付けMHEの発表によると、同日MHEとEU主催の会議「Networking LitioConnect Equipo Europa Bolivia」が開催された。その中でMHEのMolina大臣は、今回の塩湖とYLB施設の訪問は、EUとボリビアの協力関係を生み、リチウム産業化への投資メカニズムを強化するものであると講演した。
さらに同大臣は、政府による技術的・経済的・法的取組を説明し、参加したEU企業代表に対し、ボリビアの主権ビジネスモデル(modelo de negocio soberano)の枠組みでの新たな塩湖プロジェクトへの投資を呼びかけた。
2023年11月30日付け政府系メディアによると、MHEのMaytaエネルギー資源探査開発次官は、今回訪問したEU企業は約40社であったとし、リチウムプロジェクトを提案すべく情報収集を行っていると述べた。また、今後数か月以内にボリビア政府が塩湖の蒸発資源を開発するため新たな入札を開始するという情報に対し、参加する意向を表明したことを明らかにした。
