ブラジル：伯Bravo Motor Company社、Bahia州にリチウムイオン電池工場を建設

　2024年7月23日付けでBahia州政府は、伯Bravo Motor Company（BMC）社と同州Salvador都市圏São Sebastião do Passé市にリチウムイオン電池（LIB）工場を設立する契約を締結したと発表した。同社にとって南米で初めてのLIB工場であり、同工場が建設される400,000m²の土地は同市が供与する。BMC社は工場建設に1.27bBRL（ブラジルレアル）を投資する計画であり、第1段階で約450人の直接雇用を創出する。工場完成時には3.5千人の直接雇用と10千人の間接雇用を見込んでおり、同州での投資総額は9年間で25bBRLに達する見込みだという。同工場ではLIB、セル、蓄電池及び直流電流を変換するキャビネットを生産する。生産能力は初年度が1GWh/年、2年目が2GWh/年、4年目には5GWh/年に達するという。
　BMC社は同州政府と契約する以前、Belo Horizonte都市圏Nova Lima市（Minas Gerais州）に工場を設立することで同州政府との契約に近づいていた。しかしながら、同州知事による電気自動車（EV）生産への批判がBMC社を同州から遠ざける結果となった一方で、Bahia州知事が「グリーン経済」への投資を志向していたため同社を同州政府との協定に惹きつける結果となった。また、中BYD社（比亜迪汽車工業有限公司）が同州Camaçari工業団地にEV工場を建設中であり（2023年7月7日付 ニュース・フラッシュ：BYD社、Bahia州に3bBRLを投資しEV工場を建設する計画を発表参照）、BYD社の製造するEVはBMC社が製造するLIBと同じモデルを使用していることから、BMC社が同州での工場建設を選択する重要な要因となったという。