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2025年4月23日 リマ 初谷和則

エクアドル:大統領選で現職のNoboa氏が勝利、鉱業会議所会頭は鉱業登記の再開を期待

 2025年4月13日にエクアドル大統領選挙決選投票が実施され、現大統領のNoboa候補(右派、Acción Democrática Nacional党)が有効票の55.6%を獲得し、González候補(左派、Citizen Revolution党)を破った。Noboa大統領の新しい任期は2025年5月から2029年5月までである。
 2025年4月21日付け現地紙El Universoによると、鉱業会議所(CME)のSilva会頭は同紙のインタビューに応じ、Noboa大統領再任の祝意を表し、鉱業セクターにとって最も必要なのは安定性であり、4年間を明るい見通しを持ってスタートするだろうと述べた。鉱業における次期政権の最初のステップは何か?との質問に対しては、国家の鉱業政策の発行や、省庁の分割による専門の省庁の設立が必要であるとし、数か月以内に対処され得る課題の1つは、2018年以来停止されている鉱業登記(catastro minero)の再開であると回答。議会で審議される法案は何か?の質問に対しては、環境協議法、自由かつ情報に富む事前協議法(ley de consulta previa libre e informada)、鉱業法改正、水資源法を挙げた。
 また、4年間の任期中に建設が進展するプロジェクトとして、北側より、Cascabel銅プロジェクト(Imbabura県)、La Plata金・銅プロジェクト(Cotopaxi県)、El Domo銅・金プロジェクト(Bolívar県)、Loma Larga金プロジェクト(Azuay県)、Cangrejos金・銅プロジェクト(El Oro県)、Warintza銅プロジェクト(Morona Santiago県)を挙げた。
 そして、エクアドルが外貨を稼ぐために鉱山操業が必要だが、探査も必要であり、探査の活性化のためには鉱業登記の再開が極めて重要とコメントした。

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