Dia Bras Exploration Inc.(本社モントリオール)は、メキシコ・チワワ州に保有するBolivar(ボリバル)銅・亜鉛鉱山の2008年第1四半期の操業実績を5月15日付け同社HPに発表した。同四半期の粗鉱処理量は32,595t、平均品位はCu 2.35%、Zn 7.26%であり、銅精鉱生産量は前年同期比91.9%増の2,249t(含有銅量は328t)、亜鉛精鉱生産量は15.4%増の3,448t(含有亜鉛量1,718t)を記録した。また、同四半期の生産高(Total net smelter production value)は前年同期比32.7%増の6.9百万US$に達し、操業による直接利益(Direct operating cash margin)は3.1百万US$であった。生産精鉱の全量は、スイスのトレーダーMRI Trading AGに売却されている。
なお、同社はBolivar鉱山の現在の操業をパイロット・マイニングと位置付けており、2008年中に商業生産のためのFSを開始するべく同鉱区内の探鉱活動を実施中である。
Metallica Resources Inc.(本社:トロント)は、メキシコに保有するCerro San Pedro(セロ・サン・ペドロ)金・銀鉱山の2008年第1四半期の操業実績を5月13日付けで同社HPに発表した。同鉱山は、サン・ルイス・ポトシ市北東約20kmに位置し、数年間にわたる地元住民、環境保護団体等との開発に関する訴訟を経て、2007年5月からヒープリーチプロセスによる金銀の商業生産を開始した。同HPの発表によると、2008年第1四半期の金生産量は569kg、同じく銀7.1tであり、キャッシュコスト(銀副産物クレジットを含む)は407US$/oz-Auであった。また、同四半期の売上高は18.5百万US$、純益は3.33百万US$であった。
Alumina Ltd.(本社:メルボルン)は、転換社債を発行することにより、350百万US$を調達すると公表した。
Alumina社とAlcoaとのJVであるAWAC社(Alumina World Alumina and Chemicals)は、ブラジルのAlumar精錬所拡張とJurutiボーキサイト鉱山開発のため25億US$を投資することとしていたが、Alumina社は、JVの権益が40%のため、プロジェクトの開発ペースをコントロールできないという事情があり、早急に350百万US$を資金調達する必要に迫られていた。
なお、社債は、年2%の金利が付き、2013年にAlumina社の株に転換できる。
地元紙によれば、Datuk Seri Najib Razak副首相は5月15日、第6回国家鉱物委員会(National Mineral Council Meeting)の開催後の記者会見で第2次国家鉱物政策(DMN2:The Second National Mineral Policy)の主旨を発表し、国内に埋蔵される推定2,350億リンギ担当の鉱物資源を地球環境に優しい方法により積極的に開発していく方針を示した。政府は、リハビリテーションを積極的に進める鉱山開発計画については、許可を発行すると述べている。副首相は、州政府に対し鉱物資源開発認可は、組織的、体系的に行うよう働き掛けていくとした。鉱物価格が高騰する中、同国の鉱物資源の開発は国家、地域開発にとって重要であると強調している。